【不動産の契約に至るまで①広告編(2)】

不動産屋の日常業務

不動産の広告には主にインターネットとチラシに分けられます。

インターネットについて、当時はTwitterやInstagram、YouTub等のSNSはありませんでしたので、ひたすらポータルサイトへの入稿を行っておりました。

しかしそれは18年経過した今でも変わらず主な集客の手法として用いられております。

新築、中古、戸建て、マンションどのジャンルにおいてもまずはSUUMO、アットホーム、ホームズ、この3ポータルサイトが主要となります。

というより、この3ポータルサイトしかエンドのお客様は見ません。

このポータルサイトきっかけとして、ホームページへ誘導させて未公開物件やポータルサイトでは掲載できないような物件につなげます。

会員登録であったりメルマガであったり色々ですが、とにかくまずはポータルサイトから鳴らすようにします。

前回も書きましたがそこで重要なのがお客様の目を引く「広告」物件です。

土地面積が広い、相場より安い等、極端に特徴のある物件を掲載することはもちろんなのですが、何より大事なのは「写真」。現地の写真となります。

これには不動産の営業マンは皆こだわりを持って撮影します。

私が新人の頃は毎日午前中は必ず写真撮影の旅に出ておりました。もちろん上司からの命令です。

エリアを決められて5~10物件ほど、毎日回らされておりました。

この写真撮影は不動産屋の新人には必ず行う修行の一つで色々な効果があります。

①道を覚える

新人の頃はまず地図を買わされて(支給はされません、自腹です。)物件のある場所にチェックを入れそこへ向かいます。道もまるで分らない状態で知らない場所へピンポイントで目指さなくてはならないのでこの地図の把握はかなり重要です。

今でこそカーナビがありますが、当時はカーナビは搭載されておらず、必ず地図を見て目的地へ向かいます。すぐにカーナビの普及はあったのですが、基本的に使用は禁止でした。

なぜならば、、、

カーナビを使うと道を覚えないから。です。

ナビに従って目的地向かうことは簡単なのですが、不動産屋はそれはダメです。

道を覚えない、裏道を知らない不動産屋は不動産屋にあらず。そこまで言われました。

でもそれはその通りで道を覚えることはカーナビを使っているうちは不可能、、とまでは言いませんがかなり時間がかかります。

とにかく地図を片手に毎日物件を回らされておりました。

②物件の下見ができる

物件は資料で見ているうちは、その物件の半分も知ることはできません。

現地を見て、その周辺を見て、その物件の良い点、悪い点が見えてきます。

当時ひとつの物件に対して良い点10個、悪い点20個言えるようになりなさいと言われておりました。。。

そんなにないよ。。。。ではダメなのです、

現地を見て絞り出す。

こうでないと不動産屋としては成り立ちません。。。

そのような教育を受けて育ちました。。。

ですが、

すいません、、、今は無理です。

そう、今はそのようなことは無理なのですが、新人の頃はそのように言われており必ず答えを用意しておく必要がありました。

今思うとよくやってたな、と思います。

今はいきなり良い点10個、悪い点20個を言えと言われても多分無理ですが、それでも良い点、悪い点をお客様にキッチリと明確に説明できるようなクセは付くようになりました。

③会社にいなくてもよい

新人の頃は色々とこなすことが多いのですが、社内にいると息が詰まります。

特に店全体で売上があがっていないときは店長がピリピリして社長がムキムキしておりますので、とにかく社内には居づらい。

物件の写真撮りに行ってきまーす!!!

と、元気に出ていくと新人はそれで済みます。

お昼に帰れば皆どこかへ出かけているので、ようやくゆっくりと自分の作業ができます。

なので朝から出発するためには前日から根回し、、いや準備が重要になります。

以上が広告のための写真撮影がもたらす主な修行の効果ですが、いかがでしたでしょうか。

写真撮影も重要な不動産屋の仕事です。

しかしながら、、そんな一生懸命撮影した写真を上司に見てもらうと、、

「ダメ。撮り直し。もう一回行ってきて。」

と言われ、次の日そのまま同じルートを全て回らされる、、、なんてこともよくありました。

まあ、それも修行です。

今日はここまで。【不動産の契約に至るまで①広告編(3)】に続きます。

それではまたー。

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