【不動産屋の給料と離職率】

不動産屋は、、、割と簡単に就職できます。

もちろん大手さんは難しいかもしれませんが、小規模な仲介会社であれば

賃貸にせよ、売買にせよ随時、人は募集しているところが多いです。

①挨拶ができて敬語が使える ②普通自動車の運転免許証ある ③健康である

この3点がクリアできればおそらくどこでも受かります。

年齢も40代、50代でも幅広く募集しているところもあります。(募集要項に書いてませんが、熱意を伝えて問い合わせてみると意外と面接してくれます。)

なにより、「宅地建物取引士」の免許も必須ではありません。

なぜこんなに簡単に受かることができるのでしょうか。

答えは簡単で慢性的な人手不足だからです。

なぜ慢性的に人手不足か。。。

離職率が高いから。。。。

もう、そのままの理由です。

私も初めて不動産会社に就職したとき、同期で他に4人一緒に入社しましたが、

一人は一か月で辞め、もう一人は半年で辞め、あとの二人は1年後に辞めていきました。

バイトかよ。。。とツッコミをいれたくなるほど。簡単に辞めていきます。

その後入ってきた後輩たちもほぼ全員が半年以内に辞めていきました。

ブラックな部分も当然ありましたが、それ以上に日々の業務が成果につながりにくい、、、

ということが一番大きいかと思います。

【離職率が高い詳しい理由】は次回のブログでお話しますが、とにかく入れ替わりが激しい業界です。

でもこんな不動産会社でも私は良い部分はたくさん見出しております。

だからこそ今も不動産屋続けているわけですが。。。

その一つに給与があります。

これは裏を返すと離職につながる部分でもあるのですが、

不動産会社の給与は歩合、出来高により決まります。

最近の大手不動産会社では完全に固定給のところも増えているようですが、

18年の前の当時から、今も不動産仲介業者の給与は歩合率がとても高いです。

だからこそやる気に繋がる、ということもあるのですが、売り上げがあがらなければ

当然給与も寂しいことになります。

(ここからお話するのは売買の仲介における給与体制です。)

基本給+歩合という形になり、多くの不動産会社の歩合率は

売り上げの10%が歩合として給与に足される、というところがほとんどだと思います。

具体的に、これは当時の一例ですが、

基本給18万円+歩合(個人の売り上げの10%)が給与となっていました。

私は当時実家から通っていたので、基本給のみでも大丈夫でしたが、

売り上げがない社員の方は基本給のみでは生活はかなり難しいことになります。

もちろん、夏や冬のボーナスもありません。

交通費も上限10,000円まで。

残業手当もありません。

福利厚生制度?そんなものありません。

すべては売上なのです。

成約から頂ける仲介手数料が会社の売上となり、その10%が成果報酬として

給与として頂ける、そのような形態でした。

(正確にはもう少し複雑な計算式ですが今回は割愛します。。)

私は不動産会社以外に就職したことがありません。

給与体制については、あまり何も考えていなかったこともあり、それが当たり前であると思っていました。

成果を出した分だけ給与に反映される。

結果が出た分だけ報酬につながる。

それが当たり前だと思って、特に何も考えておりませんでした。

しかしながら一般のサラリーマンの方は違うようで、

友人が

「今年も全然給料あがらなかったよー」

とか

「35歳までには年収800万円はいっときたいよねー」

とか、、

言っていることを耳にしたとき、

私からすると、なぜ自動で給与が上がっていくと思っているのか、、

そちらの方が不思議でなりませんでした。

年功序列で自動的に給与がアップしていく制度の方に違和感を覚えます。

会社が売上につながる良い働きをしている社員に相応の報酬を支払う。。。

それは今でも同じ考えです。

一生懸命働けばその分だけその成果が得られる。

ただ会社で与えられた仕事のみしているだけでは望んだ報酬はもらえない。

そのような考えで仕事をしておりました。

、、、当時の私が少し病んでいるような気もしますが、今は独立してそれが当たり前のことなので

務めていたときからそのようなマインドを植え付けられたのは結果的には幸運だったと思います。

会社にどれだけ貢献したかは不動産会社とても分かりやすく表現できます。

売上=仲介手数料=成約

これが全てです。

この売上をあげるために、不動産屋は必死です。なぜならば自分の給料に直結するから。

売上あげれば報酬が得られて天国。売上があげられなければ存在価値がなくなり地獄。

なので不動産屋は必死に動きます。

ただ物件を提案しているだけ、お客様に電話でアポとるだけ、物件を調査するだけ、

これだけでは売上にはなりませんが、売上につながる小さな一歩であることは事実です。

もし不動産屋の無理矢理な営業を見かけたら、

「あぁ、この人は今月生活厳しんだな、、、」

と思って軽く流してあげてください。あまり相手にする必要はありません。。。

でも、そんな必死に提案してくる物件の中で、もし、良いものがあれば

その時は是非ともその提案してきた人から買ってあげてください。

給与のことは買主さんや売主さんには何の関係もありません。。

でもそんな不動産屋がいるということだけ分かっていただけると幸いです。

次回は【離職率が高い詳しい理由】をお話します。

ありがとうございました。

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